筋肉とカメラ

ダンベルとカメラを持って、さぁ、でかけよう!

Week 10: Environmental

Week 10の課題「自然な場所(職場、趣味など)で撮影したポートレート 環境や物語が伝わる写真」はこちら。

 

 

 

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Nikon F6+Nokton 58mm+Provia 100F

 

陶磁器で有名な佐賀県の有田町。その町には「柿右衛門」「今右衛門」「源右衛門」という3つの歴史ある有名な窯元があり、それらは「有田の3右衛門」と言われています。

そのなかの一つ、「源右衛門」では工房が解放されており、特別なイベントが行われていない限りは、平日に予約なしで訪れ、見学をすることができます。

源右衛門では各工程の技術を高め、突き詰めるために、ある工程を任された人はその工程を源右衛門で働く限り、よほどの事情が無い限り、他の工程への配置換えが行われないと伺っています。

写真の女性は、呉須という絵の具を大きな筆に吸わせて含ませ、素焼きの器に描かれた模様の内側に色を吸わせて色付けをする「下絵付け」をしています。この呉須は、磁器の青色の絵柄の部分です。この方はこの「下絵付け」を源右衛門窯で働く限り、続けていきます。

そうやって同じ作業を続けることにより、その工程における最高の技術を身につけ、作品に反映させるのですね。

 

時間も費用もかかることですが、少しでも多くの「昔ながら」の手法を守り、伝えていくという取り組みを通して日本の文化を守っている方々を間近で見ることができるこの場所は、僕のお気に入りの場所のひとつです。